クリーンブースやクリーンルームの出入り口に設置される「パスボックス」。ただの小窓のように見えますが、構造や仕様の選定を誤ると、「扉の開閉時に外気が侵入して清浄度が落ちた」「持ち込むモノのサイズに合わず作業効率が大幅に悪化した」といったトラブルを引き起こします。
この記事では、クリーン環境の汚染を防ぎ、無駄な改修コストを出さないためのパスボックスの基礎知識や、目的に合わせた種類と選び方について実務視点で解説します。
パスボックスとは、何らかのモノをクリーンブースやクリーンルームなどに運ぶ際に利用される二重ドア式の箱型装置のこと。二つのドアを同時に解放できない仕組みとなっているため、ボックス内で清浄化されたモノは、きれいな状態でクリーンブースへと運ばれます。
よりボックス内の清浄効果を高めるため、エアシャワー付きのパスボックスやクリーンユニット機能付きのパスボックスなども開発されています。 半導体製造工場、液晶製造工場、電子・精密機械部品製造工場、病院、医薬品製造工場、研究室、食品工場など、粉塵等の混入を防止したいあらゆる場所でパスボックスが利用されています。
「とりあえず標準的なものを付けておけばいい」と安易にパスボックスを選んだ結果、以下のような失敗に陥るケースが見受けられます。
パスボックスの選定は、搬入物の性質(サイズ・発塵量など)や現場の動線、求められる清浄度クラスを総合的に考慮して設計する必要があります。間違った設備を導入して製品不良を招く前に、専門知識を持つプロに現場の状況を診断してもらうのが確実です。
株式会社ニットー冷熱製作所は、1974年に設立されたクリーン製品の専門メーカー。エアシャワー、クリーンブース、パスボックス、ファンフィルターユニット、陰圧パッケージユニットなど、様々なエアクリーン製品を手がけている会社です。一般的なパスボックスの他、エアシャワー付きパスボックスや循環エア付きパスボックスなども開発・販売しています。
日本エアーテック株式会社は、1973年(昭和48年)に設立されたエアクリーンの専門メーカー。クリーンルーム、クリーンブース、エアシャワー、パスボックス、クリーンベンチ、感染症対策機器など、空気をきれいにするための様々な製品を開発している会社です。高級型、標準型、普及型、バイオハザード型、エアーナイフ形など、様々なタイプのパスボックスを展開中。
ニッタ株式会社は、1885年(明治18年)に創業し1945年(昭和20年)に設立された老舗企業。建築・土木、自動車部品製造、物流、産業機械製造など、様々な事業展開をしている東証1部上場企業になります。エアクリーン用途の製品開発にも熱心で、エアシャワーやクリーンブースなどの他、パスボックスも製造。サイズの異なる3種類のパスボックスを販売しています。
目的に合った設備選定の第一歩に
パスボックスやクリーンブースは、現場の作業内容や求める清浄度によって最適な仕様が異なります。
異物混入のトラブルや、現場に合わない設備への無駄な投資を防ぐためにも、まずは要件に柔軟に対応できる専門会社を確認してみましょう。
伸榮産業
引用元:伸榮産業公式サイト
https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html
・独自アルミフレームで強度のある大型オーダーメイド設計が可能
・クラス100~100,000(ISO5~8)に対応、温度・湿度の制御設備によって恒温恒湿環境や低湿度環境を実現可能。
日本エアーテック
引用元:日本エアーテック公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・医薬品製造工場の実績が豊富で、無菌治療室など患者を考慮した設計。
・国内16拠点だけでなく、医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点で生産。
アズワン(AXLE)
引用元:アズワン公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・研究・医療用機器を総合的に扱い、ネット販売による豊富な在庫点数
・必要なときに使用できる組立式など簡易型も在庫があれば即日配送にも対応。