本ページの価格・数値はすべて 2025年5月時点 の公開情報を基に作成しています。最新情報は必ず各メーカー公式サイトでご確認ください。
「自社に合ったクリーンブースを導入したいが、どれくらいの費用がかかるのか分からない」──そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
クリーンブースの価格は、サイズやクリーンクラス、仕様の違いによって大きく変動します。また、クリーンルームと比べてコストを抑えられるとはいえ、適正な価格感を知らずに導入すると“性能不足”や“過剰スペック”につながるリスクも。
本記事では、クリーンブースの費用相場やオーダーメイド・簡易型の違い、さらには減価償却や補助金の扱いまで徹底解説します。導入に失敗しないための費用感をつかむ手助けとなれば幸いです。
「結局、いくらかかるの?」という疑問にお答えするため、一般的な本体価格の相場をまとめました。用途に合わせて予算感をご確認ください。
| タイプ | こんな方におすすめ | 費用目安(本体価格) |
|---|---|---|
| 簡易・既製品 (組立キット・卓上) |
|
数万~60万円 |
| セミオーダー (アルミフレーム) |
|
60万~300万円 |
| フルスペック (断熱パネル・SUS) |
|
300万円~ |
表の通り、価格帯は大きく分かれます。「安さだけで選んで失敗したくない」けれど「フルスペックほどの予算はない」という方には、「セミオーダー」にも対応しており、かつコストパフォーマンスに優れたメーカーを選ぶのが正解です。
早見表に記載の価格はあくまで「本体部材のみ」の目安です。実際に運用を開始するまでには、設置環境により以下のコストが加算される場合があります。
その「コスト」と「自由設計」を両立している代表的なメーカーの事例については、こちらをご確認ください。
ECサイトやカタログに載っている価格は、あくまで「部材(本体)のみ」の価格であるケースがほとんどです。企業として正式に導入する場合、以下のような「隠れコスト」が発生するため注意が必要です。
「ネットで安く本体のみを購入したが、消防署の指摘を受けて後から高額な改修工事が必要になった」といったトラブルは少なくありません。 導入後のリスクを回避し、安全かつスムーズに運用を開始するためには、設置場所の法規制まで一括で相談できる「施工・アフターフォローまで対応可能なメーカー」へ見積もりを依頼するのが確実です。
クリーンブースの導入費用は「本体価格」だけではなく、周辺工事や物流・維持管理費用までトータルで把握する必要があります。以下の要素を組み合わせて初めて「実際に必要な総費用」が見えてきます。
※1 プレシード社「クリーンブース導入ガイド」(2022年公開)を基に算出
注意点: 本体費用だけで見積もると「設置工事が想定外に高い」「性能検査費用が抜けている」など、隠れコストが発生するケースが少なくありません。総額で比較することが必須です。
クリーンルームはクリーンブースに比べて空調設備や二重天井、気密性の高いパネル構造が必要となるためコストは高くなります。最新の施工事例では 150,000~260,000円/㎡ が目安。クラス10万レベルでは下限寄り、温調・エアシャワー付では上限に近づきます。
一方、クリーンブースは部分的な清浄化に特化するため、同規模で比べると概算で5分の1〜10分の1の初期費用で導入できるケースが多いです。研究施設や試作ラインで「必要なエリアだけ清浄化」する用途ではコストメリットが顕著です。
アルミ製フレーム+帯電防止ビニール+FFU標準搭載のオーダーメイドモデル。求めるクリーンクラスが上がるほどFFU数やフィルタグレードが増えるため価格が上昇します。
| クリーンブースのクラス | 価格(JPY) |
|---|---|
| クラス100,000 | 605,000 |
| クラス10,000 | 715,000 |
| クラス1,000 | 715,000 |
| クラス100 | 990,000 |
サイズ:W2,000×D2,000×H2,400mm / 参照元:ユキ技研公式サイト
サイズが大きくなるほど1㎡あたりの単価は下がりますが、総額は上がります。工場スペースをどこまで清浄化するかによって、適正サイズを決めるのが重要です。
| 種類 | サイズ(W×D×H mm) | 面積 | 仕様 | 参考標準価格 |
|---|---|---|---|---|
| クラス 100,000 | 2,000×2,000×2,400 | 4m2 | フルオーダー | 750,000円 |
| 3,000×3,000×2,400 | 9m2 | フルオーダー | 1,100,000円 | |
| 4,000×4,000×2,400 | 16m2 | フルオーダー | 1,550,000円 | |
| 5,000×5,000×2,400 | 25m2 | フルオーダー | 2,250,000円 |
参照元:ホクト総研公式サイト
補足: 表の金額はあくまで「標準仕様」。FFU追加、温湿度制御、陽圧化オプションなどを加えると30〜50%増額する場合もあります。
PFB-1515-1L1(クラス100〜1,000)のWEB価格は516,250円。サイズ:1,500×1,500×2,010mm。
※2025年5月時点 アズワンAXEL価格 / 参照元:アズワン公式
OKKB-1Nの標準価格は735,000円(受注生産)。サイズ:2,176×1,499×2,120mm。感染症対策用途として需要が高いモデルです。
※2025年5月時点 アズワンAXEL価格 / 参照元:アズワン公式
FFUの消費電力は平均80W。1日8時間・250日稼働で約4,800円/台/年。16m²ブースで4台使っても約19,000円/年と、思ったより低コストです。
ただしクラス100レベルを維持する場合はFFU台数が増えるため、電気代も比例して増加します。省エネFFUやインバータ制御の採用は長期的に大きな差を生みます。
HEPAは3〜5年ごと交換が目安。1枚30,000〜80,000円。交換時は差圧測定・漏れ検査・プレフィルター清掃を同時に実施するのが推奨されます。メンテを怠ると圧損増加で電力費が膨らみ、結果的にランニングコストが跳ね上がります。
従来の「Fed.Std.209E」は廃止され、ISO 14644-1:2015が国際標準です。主な対応関係は以下の通りです。
| Fed.Std.209E | 代表例 | ISOクラス相当 |
|---|---|---|
| Class 100,000 | 一般製造・梱包装置 | ISO 8 |
| Class 10,000 | 精密部品組立 | ISO 7 |
| Class 1,000 | 電子部品・医療器具 | ISO 6 |
| Class 100 | 半導体・医薬品無菌工程 | ISO 5 |
参照元:ISO 14644-1:2015 解説資料(ニッタ株式会社ほか)
| 資産区分 | 耐用年数 | ポイント |
|---|---|---|
| 簡易式(可動間仕切り) | 3年 | 「その他の動産」扱い。短期償却可能で費用計上がしやすい。 |
| 恒久設備(空調・ダクト一体型) | 15年 | 「建物附属設備」。長期償却となり、投資計画・減価償却スケジュールに影響。 |
詳細は国税庁「減価償却資産の耐用年数表」を参照し、税理士・会計士に確認してください。補助金を利用した場合は圧縮記帳の可否もチェックが必要です。
A. セミオーダー型(4平米程度)を例にすると、本体・工事費・諸経費を合わせ、総額で100万〜150万円程度からが一般的な相場です。ただし、空調制御や特殊素材(SUS等)を用いる場合は仕様に応じて変動します。まずは現場条件を含めた見積もりを依頼しましょう。
A. はい。主に「一次側電源工事(電源をブースまで引く工事)」「搬入経路の養生」「試運転時の清浄度計測(性能証明)」などが挙げられます。これらが初期見積もりに含まれているか確認することが重要です。
A. 「設置場所の寸法(高さ含む)」「希望する清浄度(クラス)」「用途(作業内容)」「電源の有無」の4点があるとスムーズです。図面がある場合は、より精緻な見積もりが可能です。
A. 中古市場もありますが、フィルターの寿命や防炎証明(消防法適合)の有無を必ず確認してください。保証がないケースが多く、後のメンテナンスで結果的に高くつくリスクがあるため注意が必要です。
A. 一部メーカーや商社では短期レンタルやリース対応もあります。研究用途や一時的なプロジェクト、あるいは初期費用を抑えたい場合には有効な選択肢です。
A. 「ものづくり補助金」や「省エネ補助金」の対象となるケースがあります。要件を満たすかは、実績のある施工会社や税理士、行政書士に相談することをおすすめします。
クリーンブースは、簡易型・オーダーメイド型ともに柔軟に選択可能です。クリーンルームより低コストとはいえ、必要清浄度を誤ると非効率になりかねません。
だからこそ、豊富な施工実績を持ち、設計〜施工〜メンテまで一貫対応できる専門メーカーに相談するのがおすすめです。
コスト・性能・運用の最適なバランスを実現するために、価格比較だけでなく「信頼できるパートナー選び」が成功の鍵です。
当サイトのメーカー紹介ページもあわせて活用し、まずは複数社比較から始めましょう。
半導体装置やレイアウトに合わせた完全オーダーメイド設計。トンネル型やパスボックス付きなど、現場の課題に応じて適した構造を提供。
必要な工程や装置周辺のみを局所的に囲うことで、無駄な空調・設備投資をカット。クリーンルームよりも初期費用・維持費ともに圧倒的な低コストを実現できます。
引用元:伸榮産業公式サイト(https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html)
| 自動車・鉄道 | トヨタ自動車 | 日産自動車 | 本田技研工業 | JR |
|---|---|---|---|---|
| 電気機器 | パナソニック | シャープ | 京セラ | 三菱電機 |
| 半導体・光学機器・ガス機器 | ローム | HOYA | オリンパス | パロマ |
| 素材・化学 | グンゼ | 東レ | 旭化成 | 積水化学工業 |
| 製薬・化粧品 | 中外製薬 | アストラゼネカ | ニプロ | ロート製薬 |
| 食品・エネルギー | 日本食研製造 | 不二食品 | 出光興産 | 大阪ガス |
| 大学・研究機関 | 東京大学 | 京都大学 | 大阪大学 | 理化学研究所 |
装置や環境に合わせた完全オーダーメイド設計で、最適なクリーン環境をスピーディーに構築できます。
組立式で最短1日施工。導入コストも低く、将来的な移設や増設にも柔軟に対応できます。
設計・製造・施工・アフターサービスまでワンストップ対応。安心してすべてを任せられる体制です。
伸榮産業
引用元:伸榮産業公式サイト
https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html
・独自アルミフレームで強度のある大型オーダーメイド設計が可能
・クラス100~100,000(ISO5~8)に対応、温度・湿度の制御設備によって恒温恒湿環境や低湿度環境を実現可能。
日本エアーテック
引用元:日本エアーテック公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・医薬品製造工場の実績が豊富で、無菌治療室など患者を考慮した設計。
・国内16拠点だけでなく、医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点で生産。
アズワン(AXLE)
引用元:アズワン公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・研究・医療用機器を総合的に扱い、ネット販売による豊富な在庫点数
・必要なときに使用できる組立式など簡易型も在庫があれば即日配送にも対応。