本ページの価格・数値はすべて 2025年5月時点 の公開情報を基に作成しています。最新情報は必ず各メーカー公式サイトでご確認ください。
「自社に合ったクリーンブースを導入したいが、どれくらいの費用がかかるのか分からない」──そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
クリーンブースの価格は、サイズやクリーンクラス、仕様の違いによって大きく変動します。また、クリーンルームと比べてコストを抑えられるとはいえ、適正な価格感を知らずに導入すると“性能不足”や“過剰スペック”につながるリスクも。
本記事では、クリーンブースの費用相場やオーダーメイド・簡易型の違い、さらには減価償却などの経理処理まで徹底解説します。導入に失敗しないための費用感をつかむ手助けとなれば幸いです。
目的に合ったクリーンブース選定の第一歩に
クリーンブースは、製品ごとに最適な設置環境や性能条件が異なります。
使用目的や現場環境に合ったブースを導入するためにも、まずは当サイトおすすめの取扱い企業を確認してみましょう。
※1 プレシード社「クリーンブース導入ガイド」(2022年公開)を基に算出
クリーンルームはクリーンブースと異なり、空調設備・二重天井・気密パネルなどが追加されるため、コストは高くなります。最新の施工事例では 150,000~260,000円/㎡ 程度が概算目安とされています(クリーンクラス100,000/空気循環方式の場合は下限、温調・エアシャワー付で上限)。
アルミ製フレーム+帯電防止ビニールカーテン+HEPAフィルター(FFU)を標準装備したフルオーダーメイドタイプの例です。サイズが同じでも、求めるクリーンクラスで価格が大きく変動します。
クリーンブースのクラス | 価格(JPY) |
---|---|
クラス100,000 | 605,000 |
クラス10,000 | 715,000 |
クラス1,000 | 715,000 |
クラス100 | 990,000 |
※サイズ:W2,000×D2,000×H2,400mm / 参照元:ユキ技研公式サイト
種類 | サイズ(W×D×H mm) | 面積 | 仕様 | 参考標準価格 |
---|---|---|---|---|
クラス 100,000 | 2,000×2,000×2,400 | 4m2 | フルオーダーメイド | 750,000円 |
3,000×3,000×2,400 | 9m2 | フルオーダーメイド | 1,100,000円 | |
4,000×4,000×2,400 | 16m2 | フルオーダーメイド | 1,550,000円 | |
5,000×5,000×2,400 | 25m2 | フルオーダーメイド | 2,250,000円 | |
クラス 10,000 | 2,000×2,000×2,400 | 4m2 | フルオーダーメイド | 900,000円 |
3,000×3,000×2,400 | 9m2 | フルオーダーメイド | 1,150,000円 | |
4,000×4,000×2,400 | 16m2 | フルオーダーメイド | 1,900,000円 | |
5,000×5,000×2,400 | 25m2 | フルオーダーメイド | 2,650,000円 | |
クラス 1,000 | 2,000×2,000×2,400 | 4m2 | フルオーダーメイド | 900,000円 |
3,000×3,000×2,400 | 9m2 | フルオーダーメイド | 1,500,000円 | |
4,000×4,000×2,400 | 16m2 | フルオーダーメイド | 2,250,000円 | |
5,000×5,000×2,400 | 25m2 | フルオーダーメイド | 3,250,000円 | |
クラス 100 | 2,000×2,000×2,400 | 4m2 | フルオーダーメイド | 1,200,000円 |
3,000×3,000×2,400 | 9m2 | フルオーダーメイド | 2,400,000円 | |
4,000×4,000×2,400 | 16m2 | フルオーダーメイド | 3,650,000円 | |
5,000×5,000×2,400 | 25m2 | フルオーダーメイド | 5,600,000円 |
参照元:ホクト総研公式サイト
クリーンブースの導入を成功させるには、「どのメーカーに相談するか」が非常に重要な要素になります。
同じようなサイズ・仕様に見えても、メーカーごとに使用しているHEPAフィルターの性能や構造材質、カスタマイズの柔軟性、メンテナンス性が異なるため、最終的なコストや運用効率に大きな違いが生まれます。
特にオーダーメイドクリーンブースでは、クリーンクラスの適正選定と使用目的に合った設計提案が不可欠です。
当サイトでは、ニーズ別に最適なクリーンブースメーカー3社を紹介しています。機能性・価格・納期といった各要素のバランスを見極めるためにも、まずは比較検討してみてはいかがでしょうか。
目的に合ったクリーンブース選定の第一歩に
クリーンブースは、製品ごとに最適な設置環境や性能条件が異なります。
使用目的や現場環境に合ったブースを導入するためにも、まずは当サイトおすすめの取扱い企業を確認してみましょう。
PFB-1515-1L1(クラス100〜1,000)のWEB価格は516,250円。サイズ:1,500×1,500×2,010mm。
※2025年5月時点 アズワンAXEL価格
参照元:アズワン公式ページ
OKKB-1Nの標準価格は735,000円(受注生産)。サイズ:2,176×1,499×2,120mm。
※2025年5月時点 アズワンAXEL価格
参照元:アズワン公式ページ
トヨシマ電機KFUシリーズの消費電力は 約50〜90W。平均80Wで1日8時間・年間250日稼働すると、年間160kWh(約4,800円/台 ※電力単価30円/kWh想定)となります。
例えば16m²ブースでFFUを4台使用しても約19,000円/年程度です。
参照元:トヨシマ電機 FFU仕様表
HEPAフィルターは消耗品で、3〜5年ごとの交換が推奨されます。1枚あたり30,000〜80,000円が目安で、交換時はプレフィルターの清掃や差圧確認も同時に行うと長寿命化につながります。
参照元:日本エアーテック「定期点検・フィルター交換」/ホクト総研FAQ
クリーンブースでよく使われる「Fed.Std.209E クラス表示」は現在は廃止され、ISO 14644-1:2015 が国際標準となっています。おおまかな対応関係は以下の通りです。
Fed.Std.209E | 代表例 | ISOクラス相当 |
---|---|---|
Class 100,000 | 一般製造・梱包装置 | ISO 8 |
Class 10,000 | 精密部品組立 | ISO 7 |
Class 1,000 | 電子部品・医療器具 | ISO 6 |
Class 100 | 半導体・医薬品無菌工程 | ISO 5 |
参照元:ISO 14644-1:2015 解説資料(ニッタ株式会社ほか)
資産区分 | 耐用年数 | ポイント |
---|---|---|
簡易式(可動間仕切り) | 3年 | 「その他の動産」区分に該当 |
恒久設備(空調・ダクト一体型) | 15年 | 「建物附属設備」に該当 |
詳細は国税庁「減価償却資産の耐用年数表」を参照し、税理士・会計士に確認してください。
クリーンブースは、簡易型・オーダーメイド型ともに用途や予算に応じた柔軟な選択が可能な装置です。クリーンルームに比べて初期費用は抑えられるとはいえ、必要な清浄度や使用環境を見極めないまま導入すると、かえって非効率になりかねません。
だからこそ、豊富な施工実績を持ち、ヒアリング~設計~施工まで一貫対応できる専門メーカーに相談することをおすすめします。
コスト、性能、運用の最適なバランスを実現するためにも、「価格だけ」ではなく、「最適なパートナー選び」が導入成功のカギとなります。
ぜひ、当サイトのクリーンブースメーカー紹介ページも併せてご活用ください。
目的に合ったクリーンブース選定の第一歩に
クリーンブースは、製品ごとに最適な設置環境や性能条件が異なります。
使用目的や現場環境に合ったブースを導入するためにも、まずは当サイトおすすめの取扱い企業を確認してみましょう。
伸榮産業
引用元:伸榮産業公式サイト
https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html
日本エアーテック
引用元:日本エアーテック公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・医薬品製造工場の実績が豊富
・医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点を持つ
アズワン(AXLE)
引用元:アズワン公式サイト
https://www.airtech.co.jp/