すぐに依頼できる施工会社から基礎知識まで クリーンブース設置ガイドすぐに依頼できる施工会社から基礎知識まで クリーンブース設置ガイド
クリーンブース設置ガイド ~すぐに依頼できる施工会社から基礎知識まで~ » クリーンブースのキホンを学ぶ » 基本的なしくみと構造

基本的なしくみと構造

※本記事はプロモーションを含みます。

クリーンブースの仕組みがどうなっているか分からないと、導入に踏み切れないと思います。クリーンルーム工事をしなくても大丈夫なのか、クリーンブースでも十分な清浄度を得られるのか心配でしょう。

このページではクリーンブースの基本的な構造と仕組みを、設計・運用の観点で実務に使える厚みで解説します。

クリーンブースにおけるクリーン化のしくみ

クリーンブースは、クリーンルーム内でさらに高い清浄度を確保する局所クリーン化や、一般環境の一部のみをクリーン化する用途に用いられます。天井側のクリーンモジュール(FFU)で空気を吸引→プレフィルターHEPA/ULPAで微粒子を除去→整流して作業域へ供給、という流れが基本です。

ブースの排気は、周囲のカーテン下端やスリットから低層で排出するのが特長です(床レベルの負圧で塵を掃き出す)。一方、室全体を対象とするクリーンルームは循環主体で、意図的な局所排気は少なめです。

設計メモ: 供給風量 Q[m³/h]、室容積 V[m³] とすると ACH=Q/V。W×D×H=4.0×4.0×2.4m(V=38.4)のブースに Q=3,840 を供給すれば ACH=100 回/h。有効容積(装置占有を除外)で再計算すると、必要風量が数~十数%変わります。

複雑な風量計算や仕組みの設計を
専門メーカーに相談・丸投げする

クリーン化を実現するためのポイント

1) クリーン化機器の設置

人の注意だけでは限界があります。エアシャワー、付着塵を可視化するライト(青紫+偏光)、ミストストリームなどの支援機器で発塵源の前処理見える化を行うと、再汚染を顕著に抑えられます。

2) 維持管理のための備品活用

ワイピングクロス、クリーンワイパー、粘着ローラー等の適材適所が重要です。拭き方向の標準化(上→下、清浄→汚染側)、低発塵材質の採用、アルコール濃度の指定で二次汚染を防止します。

3) 評価ツールによるブース管理

粒子計(0.5/0.3µm)だけでは付着塵・繊維塵の評価が難しい場合があります。粗大粒子カウンター落下塵プレート可視化ライトを併用し、日常点検→週次→月次の多層モニタリングを設計します。

4) 作業員への教育

最終的には人の動作が最大の変動要因。入退室手順、服装、手袋交換、工具の収納位置まで標準化し、四半期ごとの再教育で定着させます。教育前後の粒子値・不良率の比較を掲示すると、遵守率が上がります。

自社の環境に合う設備構成と
運用ルールをメーカーに相談する

クリーンブースの方式

気流方式で「一方向流(ユニディレクショナル)」と「乱流(コンベンショナル)」に大別されます。用途により最適解が異なります。

一方向流方式(ダウンフロー/クロスフロー)

ダウンフロー:天井全面にフィルターを配置し、垂直一方向に0.3〜0.5m/sで送風、床面・側面で回収。回復性が高く、作業者影響が小さいのが利点。半導体・無菌工程などで主流です。

クロスフロー:側壁→対向壁へ水平一方向流。上流側の清浄度が高く、装置前面のみを強化できるため、局所スポットのクリーン化に有効ですが、下流側は清浄度が低下しやすい点に注意。

参考値:一方向流の目安 ACH=250〜650 回/h、室内差圧 0.5〜3 mmAq。設計は面風速×開口面積から風量を積み上げ、ダクト・グリル圧損を含めてファン静圧を決めます。

乱流方式(コンベンショナル方式)

天井中央等から拡散供給し、天井・壁面で回収。設定目安 ACH=10〜80 回/h、差圧 0.5〜3 mmAq、対応クラスは概ね ISO 6〜8(旧1,000〜100,000)。初期費用と拡張性に優れ、多くの現場で採用されていますが、四隅のデッドゾーンや定常化までの時間に留意します。

コストを抑えつつ品質を保てる
最適な気流方式を診断してもらう

換気方法の種類

オールフレッシュ式

外気を取り込み FFU で清浄化して供給。空調精度が高く、有機溶剤・臭気対策にも適合しやすい一方、フィルター負荷と電力が増えます。吸排気の熱回収(全熱交換器)で省エネ性を補う設計が有効です。

循環式

室内空気を循環清浄。初期・運用コストは低めで、室塵が少ない工程では十分。ただし、ドア開閉や人の出入りに弱く、回復性が低下しがち。最小限の外気導入と前室(サブカーテン)追加で安定度が向上します。

排気開口部の面積設計

排気開口(下端スリット等)が広すぎると排気風速が不足→沈降・滞留が発生、狭すぎると過大風速で巻き上げが生じます。目安は1.5〜3.0 m/s。必要開口面積 A は A=Qexhaust / (3600×v) で算出(Q[m³/h], v[m/s])。

計算例: 排気量 3,000 m³/h、目標 v=2.0 m/s → A=3,000/(3600×2.0)=0.417 m²(例:周辺合計長さ 8m ならスリット高さ ≒52mm)。

設置に必要な機材(ファン・プレフィルター・メインフィルター)

FFU は天井埋込・吊下げが一般的で、軽量・薄型化が進んでいます。前段に粗塵・中性能、必要に応じて活性炭やケミカルフィルターを追加。パーティション型や床置型もあり、既設ラインへ後付けしやすいのが利点です。

プレフィルター:10µm以上を主対象。掃除機・水洗い等のメンテが容易で、HEPAの寿命延長に直結します。差圧上昇が 10Pa/週 を超える場合は交換・清掃頻度の見直しを。

用途に合わせたフィルター構成と
コストのバランスを相談する

フィルターの種類(HEPA・ULPA)

HEPAフィルター

High Efficiency Particulate Air の略。JIS では「定格風量、粒径0.3µmに対して99.97%以上の捕集率、初期圧損245Pa以下(代表値)」が目安。再生不可なので通常 2〜5年で交換します。ISO Class 5〜8の多くの工程で標準です。

ULPAフィルター

Ultra Low Penetration Air。0.15µmで99.9995%以上(U15)など、HEPAより高効率。半導体前工程や無菌充填、BSL施設等で採用。圧損とコストが増えるため、局所のみ ULPA とする設計が費用対効果に優れます。

オーバースペックを防ぐ
最適なフィルター仕様を相談する

クリーンブース使用時の注意

暑さ対策

塩ビシート構造は蓄熱しやすく、無空調だと夏季は高温化します。目安は室温 23℃・湿度 55%前後。欄間開口、スポット空調、外気負荷の評価を行い、熱源(装置)上部の排気強化で体感を改善します。

壁(カーテン)強度

シートは機械的強度が低く、接触・荷重で破れやすい。動線計画とバンパー・柱ガード、開口部の補強で事故を低減。必要に応じてパネル面の採用も検討します。

虫・ホコリ侵入

食品等では特に警戒が必要。下端の隙間対策、粘着マット、陽圧化、帯電防止カーテン、導電床で静電付着を抑制。夜間照明の波長管理も有効です。

面倒な消防法や防炎対策も
丸ごと任せられるメーカーを見る

クリーンブースの管理方法

クリーンブースは簡易構造=変動要因に敏感という特性があります。清浄度の安定には、設備だけでなく運用ルールが不可欠です。

点検は「差圧・面風速・粒子・温湿度」を最低限とし、逸脱時の復旧手順(強運転時間、清掃範囲、検査再実施)を作業標準に明記します。

まとめ

クリーンブースは、クリーンルームに比べ短工期・低コストで、必要な場所だけ高い清浄度を実現できる柔軟な設備です。仕組み(FFU→整流→低層排気)、気流方式(一方向流/乱流)、換気方式(オールフレッシュ/循環)、排気開口設計、フィルター選定、運用管理を正しく押さえれば、安定した品質と効率が両立できます。

「どの方式・どのフィルターが最適か」「消防法や温湿度制御は?」といった疑問は、早期段階での試算と図面検討が近道です。まずは要件を整理し、適切な方式を選んでいきましょう。

【PR】
「伸榮産業」だから実現!
既存の配置・形状を活かした自由形状

半導体装置やレイアウトに合わせた完全オーダーメイド設計。トンネル型やパスボックス付きなど、現場の課題に応じて適した構造を提供。

必要な工程や装置周辺のみを局所的に囲うことで、無駄な空調・設備投資をカット。クリーンルームよりも初期費用・維持費ともに圧倒的な低コストを実現できます。

イメージ

引用元:伸榮産業公式サイト(https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html)

伸榮産業のHPで
もっと施工事例を見る

多数の納入実績が
技術力の証です
自動車・鉄道 トヨタ自動車 日産自動車 本田技研工業 JR
電気機器 パナソニック シャープ 京セラ 三菱電機
半導体・光学機器・ガス機器 ローム HOYA オリンパス パロマ
素材・化学 グンゼ 東レ 旭化成 積水化学工業
製薬・化粧品 中外製薬 アストラゼネカ ニプロ ロート製薬
食品・エネルギー 日本食研製造 不二食品 出光興産 大阪ガス
大学・研究機関 東京大学 京都大学 大阪大学 理化学研究所
不明点は
何でもご相談ください
完全オーダー設計

装置や環境に合わせた完全オーダーメイド設計で、最適なクリーン環境をスピーディーに構築できます。

短納期&柔軟性

組立式で最短1日施工。導入コストも低く、将来的な移設や増設にも柔軟に対応できます。

一貫サポート体制

設計・製造・施工・アフターサービスまでワンストップ対応。安心してすべてを任せられる体制です。

伸榮産業のHPで
もっと施工事例を見る

 
設置する場所や用途別で選ぶ
クリーンブースの
取扱い会社
緻密な品質管理が求められる
半導体工場への設置なら

伸榮産業

伸榮産業_公式キャプチャ

引用元:伸榮産業公式サイト
https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html

・独自アルミフレームで強度のある大型オーダーメイド設計が可能

・クラス100~100,000(ISO5~8)に対応、温度・湿度の制御設備によって恒温恒湿環境や低湿度環境を実現可能。

伸榮産業のHPで
もっと施工事例を見る

伸榮産業のカタログをダウンロードする

バイオ・医薬品製造工場に
設置するなら

日本エアーテック

日本エアーテック_公式キャプチャ

引用元:日本エアーテック公式サイト
https://www.airtech.co.jp/

・医薬品製造工場の実績が豊富で、無菌治療室など患者を考慮した設計。

・国内16拠点だけでなく、医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点で生産。

日本エアーテックのHPで
製品例をもっと見る

日本エアーテックのカタログをダウンロードする

使うときだけ用意する
簡易的な設置なら

アズワン(AXLE)

アズワン_公式キャプチャ

引用元:アズワン公式サイト
https://www.airtech.co.jp/

・研究・医療用機器を総合的に扱い、ネット販売による豊富な在庫点数

・必要なときに使用できる組立式など簡易型も在庫があれば即日配送にも対応。

アズワン(AXLE)のHPで
製品例をもっと見る

アズワン(AXLE)のカタログをダウンロードする

ニーズ別に選ぶクリーンブース
取扱い会社3選をチェック