クリーンブースのカバー材はカーテンだけでなく、パネルでも囲うことができます。またクリーンブースで使用するカバー材をカーテンとパネルで選べるということは、それぞれメリットとデメリットがあるのです。
またカーテンとパネルでは性能などにどのような差があるのかも知りたいと思います。このページではカーテンタイプとパネルタイプの違いについて解説します。
クリーンブースのカバー材でよく使われているのはポリ塩化ビニール(PVC)のカーテンです。PVCの特徴は軽量かつ加工も簡単であることが挙げられます。価格も安価であるためクリーンブースの中でも標準設定としていることが多いです。
耐久性と耐食性にも優れており、曲げに対する強度もあって腐食したり錆びたりすることもないため汎用性が高いのもPVCの強みと言えるでしょう。一方でプラスチック樹脂のため可燃性が高いのが弱点です。
この弱点を克服するには防炎剤を混ぜる方法があります。こうすれば火元に接しても燃え広がりにくくなるので、防炎素材の使用が求められる現場では防炎ビニールカーテンが使用されます。
またPVCは耐候性が低いのがデメリットです。太陽光が当たる場所で使用を続けると硬化し、ヒビ割れや黄変してしまう性質を持っています。屋外での使用など太陽光の影響を受ける場所に設置するならば、紫外線吸収剤入りなどの対策がとられた製品を選択しましょう。
クリーンブース選びで失敗しない確かな選択
クリーンブースには各社製品の特徴ごとに性能を発揮するための適した設置場所があります。
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他にもカバー材は、使用環境や目的に合わせてシートを変更できます。クリーンブースでは帯電防止ビニールを標準としている製品も多数あります。これは静電気の発生を抑えて、ホコリが寄りつかないようにするためです。またイエローブース(防虫)、暗室ブースとするための機能を備えた製品も販売されています。
ビニールカーテン以上の強度を求めたりブース内を見せたくなかったりする場合にはパネルタイプのクリーンブースを採用すると良いでしょう。
パネルタイプクリーンブースの特徴はビニールカーテン以上の強度を出せることと、ブース外部から内部が見えないようにすることができる点です。パネルタイプクリーンブースで使用されるのは、アルミサンドイッチパネルであることが多いです。側壁はポリカーボネートや帯電防止透明塩ビ板にすることもできます。
パネルタイプクリーンブースにすると組み合わせられるオプションの種類が増えます。例えばエアシャワーやパスボックスと組み合わせることが可能です。他にはアルミドアの取り付けや装置搬入時には取り外しができるパネル、パネル下部だけをビニールシート張りにするなどの変更ができます。
使用する環境に合わせてカバー材は選択すれば、求めるクリーン環境を得られると思います。クリーンブース設置の際は、希望をしっかりと聞いてくれる業者を選びましょう。
伸榮産業
引用元:伸榮産業公式サイト
https://www.s-shin-ei.co.jp/clean_booth.html
日本エアーテック
引用元:日本エアーテック公式サイト
https://www.airtech.co.jp/
・医薬品製造工場の実績が豊富
・医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点を持つ
アズワン(AXLE)
引用元:アズワン公式サイト
https://www.airtech.co.jp/