移動式クリーンブースというのは、キャスターなどが付いていて、簡単に移動できるクリーンブースということが多いです。
クリーンブースはクリーンルームよりも簡易的なものであり、移動できるのが前提となっているため、「移動式クリーンブース」とわざわざ呼称する場合には、設計上で「移動することをメイン機能として」製作されたものと考えて良いでしょう。もちろん、これらの製品は、オーダーメイドとなります。
移動式クリーンブースは既製品ではなく、オーダーメイドとなりますので、選び方と言うよりも、発注の方法と言ったほうが良いかもしれません。
まずは、どのようなことで困っているかを、メーカーに明確に伝えることです。
例えば、「クリーンな環境下での旋盤作業で、作業終了時に加工物を取り出す際、加工物が大きいので、作業中に使用していたクリーンブースが邪魔になってしまう」との悩みがあったとします。その場合には、なにを要望するのかを明確にしておきましょう。「作業をスムーズにしたい」「クラス10,000程度のクリーン度を希望」「加工品の検品作業もあるため、遮光が必要」「作業内容は外部から見えるようにしたい」など、具体的に伝えたほうが良いでしょう。その上で、メーカーの担当者に現場を見てもらい、クリーンブースの設計、どれくらい移動をさせればよいのかなどを詰めていきます。
移動式クリーンブースの注意点としては、第一に本当に移動式にする必要があるか、ということです。 オーダーメイドのクリーンブースの場合には、設計の自由度が非常に高いです。もしかしたら、移動式よりも効率的な方法で悩みが解決できるかもしれません。
上記にご紹介したように、まず、具体的にどのようなことで困っているかをメーカー側に伝えて、複数の解決方法から選択していく方法が良いかもしれません。
伸榮産業が取り扱っている移動式クリーンブースは、折りたたみ式となっており、フレームを広げるだけで簡単に設営が可能。簡易的にクリーンブースを設置したいときに、便利な製品です。また、折りたためば約1/18のサイズにできるので、省スペース化も叶えられます。
参照元:伸榮産業(https://www.s-shin-ei.co.jp/product2/clean_facility01/item_310)
据え付けが簡単なユニット式クリーンルームです。移動式のほかに、固定式と天つり式も選べます。移動式では清浄度を表すISOクラス7のKCR-4CシリーズとISOクラス5のKCR-2Cシリーズを展開しており、それぞれのユニットを連結して組み合わせることも可能。標準仕様だと連結状態のまま移動はできないため、カスタマイズする必要があります。
参照元:日立産機システム(https://www.hitachi-ies.co.jp/products/cleanair/unit/index.htm)
現場で組み立てを行なうセルフセッティング式のクリーンブースです。部品を最小限に抑えたシンプルな構造なので、簡単に移設・分解が可能。また、部材の標準化によって、受注から1週間での納品を実現しています。従来品に比べてコストも安いため、短納期かつ低価格でクリーンブースを導入したい方に適した製品です。
参照元:日本エアーテック株式会社(https://www.airtech.co.jp/products/cleanbooth/1026/)
伸縮・移動式のクリーンブースで、現場状況に応じて自由にサイズを伸縮させることが可能。最大伸長時の容積は11m3となっており、複数台を連結させて、さらに大きなスペースを確保することもできます。また、ブース内に間仕切りカーテンを装着すれば、前方は更衣室や準備室、後方は作業室といった使い方もでき、使用用途が幅広い製品です。
参照元:ホーザン(https://www.kiichi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/07/558_1.pdf)
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