クリーンブースについてあまり知識をお持ちでない方のためにクリーンブースの基本についてまとめました。これからクリーンブースを導入するにあたって知っておくと役立つ知識です。
クリーンブース導入前にお役立て下さい。
クリーンブースとは「局所的に一定の清浄度を保つ空間」のこと。簡易型クリーンルームとも呼ばれており、局所的に清浄度を高めたい場合に有効です。クリーンルームと比較してコストを抑えられるうえ、フレキシブルな活用ができるなどのメリットから多くの現場で導入されています。
なお、クリーンブースは一般的にビニールシートや樹脂パネルなどで構成されています。さらにファンフィルタユニットやHEPAフィルタなどを搭載し、清浄な空気を維持できるようにしています。
クリーンブースとクリーンルームの違いについて解説。クリーン環境を作り出すという目的は同じですが、クリーンルームにはあってクリーンブースには備わっていない機能があります。またクリーンベンチという製品もあるのでそちらも紹介します。
クリーンブースは電子・精密部品や医薬品、食品、化粧品など幅広い業種で使用されています。クリーンブースの導入を検討している企業の担当者はどのようなメリットがあるのか気になるのではないでしょうか。この記事ではクリーンブースのメリットについて解説しています。注意点についてもまとめましたので参考にしてください。
クリーンブースをオーダーメイドすることと、簡易ブースにすることの違いを解説しています。オーダーメイドと聞くと高額になり、導入まで時間がかかるような印象を持たれがちですが、そんなことはなく、クリーンブースのオーダーメイドは一般的であることをお伝えしています。
クリーンブースを設置するときに注意しなければならないのが清浄度(クリーンクラス)です。FDAのクラスやISOで清浄度が区分されています。目的ごとに求められるクリーン度は違うので自社が必要なクリーン度はどれぐらいかこちらの記事でチェックしてみてください。
必要なスペースだけを部分的にクリーン化させる、という考え方です。局所クリーン化においては「クリーン化四原則」を守ることが重要であり、従来の大空間をクリーン化する方法と比較すると、効率アップや省エネ化、そして工場空調エネルギーにかかっていたコストの削減も可能になります。他にも、マーケット内での競争力を高めることにもつながるといわれています。
クリーンブースの基本構造と設置に必要な機材と清浄の仕組みについて解説しています。クリーンブースに使用されるフィルターの種類についても解説しています。
クリーンブースに付加できる機能として調温・調湿、防爆、秤量などがあります。クリーンブースは業種や作業内容などによってカスタマイズすることが可能です。クリーンブースに付け加えることができる種類や機能について紹介しています。
クリーンブースの設置にかかる費用がおよそどれぐらいなのか掲載しています。また簡易クリーンブースの価格についても参考に紹介しています。クリーンブースと簡易ルームどちらにするか費用で比較したい型はこちらのページをご確認ください。
クリーンブース導入時には、ものづくり補助金や事業再構築補助金、【医療・介護関係】医療機関・薬局等における感染拡大防止等の支援などの補助金を活用できます。対象や補助金の金額など詳しく解説していきますので、チェックしてみてください。
オーダーメイドでクリーンブースを設置するときの施工の流れについて解説します。問い合わせから設置までの一般的なフローを紹介しているので、どのような流れでクリーンブースが設置されるのか気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
パスボックスとは、クリーンブースなどにモノを運搬する際に利用する二重ドア式の箱型装置のこと。モノを清浄化した状態で移動させる際に利用する装置です。こちらでは、パスボックスの概要や代表的なメーカーなどをご紹介しています。
デシケーターとは、湿気の嫌いな対象物を乾燥した環境の中で保管するための容器のこと。防湿庫とも呼ばれています。主な保管対象物は電子部品やレンズ、粉末試薬など。シリカゲルを配置して庫内を乾燥状態に保つシンプルなタイプのほか、庫内の水蒸気と酸素をガスに置き換えるタイプ、真空状態にするタイプなど、デシケーターにはいくつかの種類があります。
空気抵抗によってなかなか落下せず、空中を浮遊する浮遊塵が、時間をかけて落ちてくる落下塵を測定できる機械が落下塵カウンターです。落下塵カウンターは、サンプル板の上に落下してきたダストを分級し、カウントします。落下塵カウンターでは、クリーン化機器・ツールの除去率を調べたり、装置ごとの付着塵数を調べたりすることなどができます。
クリーンルームの清浄度を測定するために必要なパーティクルカウンターは、空気中や水中に浮かぶ塵埃や不純物などの粒子数を測定する機械です。清浄度が目的に合っているかどうか、じゅうぶんな量の粒子を測定できるか、空気中の粒子は多すぎないか、必要以上に小さな粒子を数えようとしていないかなどに注意をして測定する必要があります。
クリーンブースに必要とされる換気回数は、ユーザーが求めるクリーン度によって大きく異なります。たとえばクラス100以下という高水準のクリーン度を求める場合には、非常に多くの換気が必要です。こちらでは、換気の回数・頻度に関する考え方を理解しましょう。
工場や病院などにビニールシートや間仕切りシートを設置する場合には、防炎素材・不燃素材のシートを使用することが消防法上の義務。クリーンブースにも、原則としてこのルールが適用されます。ここでは、クリーンルームと消防法・消防設備について解説しています。
クリーンブースの性能を十分に発揮させるためには、作業者が着用する衣服も重要です。通常の衣服ではゴミや汚れが大量に付着しているため専用ウエアを着用しましょう。クリーンウエアにはつなぎタイプやセパレートタイプがあり、必要とする清浄度に合わせて選ぶことが大切。また、使用後はクリーニングや管理を適切に行いましょう。
クリーンブースの性能を維持するためにはハード面とソフト面両方の管理が必要です。ハード面では構成機器の保守点検やメンテナンスを行い、ソフト面では4原則の順守や5Sの実行などの対策を行いましょう。また、業者によるトータルメンテナンスを併用することで、クリーンブース清浄度維持や長持ちへつなげられます。
折り畳みクリーンブースの特徴は、工具が必要なくすぐに折り畳めるということですので、工業製品などに慣れていない方でも容易に片付けることができます。 また、移動のしやすさや収納スペースが確保しやすいことも特徴としてあげられます。 ただし、基本的な用途は「簡易的に清浄エリアを確保すること」ということを認識しておきましょう。
移動式クリーンブースとは、設計上で「移動することをメイン機能として」製作されたものと考えて良いでしょう。もちろん、これらの製品は、オーダーメイドとなります。 発注時にはのようなことで困っているかを、メーカーに明確に伝えることが重要です。 また、最初から移動式クリーンブースの一択ではなく、さまざまな選択肢を検討することも大切です。
卓上クリーンブースとは、クリーンベンチとして使用することにより部分的にクリーン化できる簡易タイプのクリーンブースです。フレームにシートを組み合わせた簡易なものや、使用しない時はフレームを折りたたんで収納できるものもあります。
光学実験や検査などでは外部の光や内部の反射光などが干渉すると結果に影響を及ぼすため、光を完全に遮った環境で行なう必要があります。実験や検査に必要な環境を実現できるのが、暗室ブースです。メーカーによって暗室ブースの仕様が異なるため、用途や目的、必要とするクリーン度などに応じて最適な製品を選ぶ必要があります。製品の選び方や注意点、各社が取り扱っている製品の情報についてまとめました。
各種洗浄工程などでは可燃性ガスや蒸気などによる火災や爆発を防ぐため、防爆仕様のブースが求められています。防爆ブースでは引火性のない建材や防爆型の設備を使用しており、安全増防爆構造あるいは耐圧防爆構造を選定します。 また、防爆エリアにクリーンブースを設置することも可能。防爆とクリーン化が必要な場合におすすめです。
秤量ブースは、高薬理活性医薬原料の計量や混合作業を行う際に、粉塵の拡散防止や作業者の吸引リスクの低減を目的として設置されます。内部は薬塵を吸引して清浄な空気にして外部に排出できる機器や誤って吸引しないような空気の流れをつくるシステムが搭載されています。取り扱う薬品の種類や性質によって個別設計されることも多いです。
イエローブースは、露光機用や感光剤の保管用の空間など、紫外線をカットすることが必要な空間で利用されています。さらに、通常の蛍光灯ではなくイエローランプを使用することで、より紫外線のカットを行っているものも見られます。このイエローブースで作業を行う場合には、通常の白色蛍光灯や懐中電灯など、紫外線を発するものを使用しないように注意が必要となります。
伸榮産業
日本エアーテック
・医薬品製造工場の実績が豊富
・医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点を持つ
アズワン(AXLE)