露光機などのプリント基板の製作現場など、紫外線をカットすることが必要不可欠とされる現場で利用されているのが「イエローブース」です。露光機用や、感光剤の保管用のクリーンブースとなっており、紫外線遮断のために採用されています。
さらに蛍光灯としてイエローランプを使用することで、その空間の紫外線をより減らす工夫をしているものもあります。
紫外線を避ける色として「黒」を連想される方も多いでしょう。しかし、黒以外にも紫外線に強い色があり、そのひとつが黄色です。
これは黄色が青紫から紫外線のみを吸収し、それ以外の波長の光はほとんど吸収しない、という特性を持っているため。さらに、黄色は可視光のほとんどを通すために他の色の視認性を保つことができます。このように、視野が狭くなりにくいといった特性があることから、黄色が採用されています。
中には、紫外線を防ぐためにオレンジ色のものを使用する場合もありますが、黄色よりも暗い雰囲気となることから敬遠される傾向があるようです。
イエローブースの中で一般の白色蛍光灯等を使用すると製品が感光して不良になってしまうため注意が必要です。
白色蛍光灯にヒシチューブ(熱収縮性のプラスチックチューブ)を使用したもので、蛍光灯の両端の加熱が十分にされていないと、その部分からヒシチューブが段々と剥がれ白色光が漏れてしまう、といったことがあります。
本来紫外線を遮断する必要がある空間にもかかわらず、白色蛍光灯から紫外線が漏れてしまっている状態のため、蛍光灯の問題を解決しない限りは、製品の不良が発生するなど品質が安定しない空間になってしまうことが考えられます。
イエローブースの中でもし懐中電灯を使用する必要がある場合には、懐中電灯に対して黄色のフィルターを取り付ける、もしくはガラス自体が黄色く着色されているものを使用します。しかし、イエローブースの中では、空間自体が黄色く光も黄色に見えてしまうため、もし懐中電灯に黄色のフィルターがついておらず通常の状態で使用したとしても気づくことができないといったリスクがあります。
特に、メンテナンスで使用するものや、緊急時に使用する懐中電灯がある場合には注意が必要です。
周囲をイエローカーテンで覆うことにより紫外線をカットするクリーンブースです。また、蛍光灯にはイエローランプを使用。こちらの製品は、オーダーメイドが基本となっているため、サイズやカーテンの材質はもちろん、パネルの材質、クリーン度、キャスターなどさまざまな点において、仕様に関する相談を行えます。
紫外線を嫌う工程があることから、装置の周囲をUVカット可能な帯電防止ビニールシート貼りとしています。さらに、蛍光灯に対してはクリアタイプの紫外線カットフィルターを取り付けることにより、蛍光灯からの紫外線もカット。また、こちらの空間の暑さ対策として、天井には欄間パネルを取り付けるなどの工夫を行っています。
完成品を払い出す目的で設置されたパスボックスです。周囲は帯電防止仕様となっており、さらに紫外線をカットするためのアクリル板を採用。底板はSUS板貼り、ダーティ側は帯電防止イエローカーテンとなっている点も特徴です。また、ダーティー側に空気が流れることから、扉を開けても外部の空気が中に流入しにくい作りとなっています。
クリーンルーム内で使用する、静電気帯電防止のUVカットシートです。静電気防止効果のある帯電防止PVCフィルムを採用している点と、紫外線をカットする働きを持っている点が特徴。紫外線をカットする必要がある空間での間仕切りやパーテーション、UV遮断のためのカーテンなどに使用ができます。また、黄色いシートなのでUV対策がされていない他の製品との見分けがつけやすい点も特徴です。
伸榮産業
日本エアーテック
・医薬品製造工場の実績が豊富
・医薬品製造工場が多数ある中国・シンガポール・韓国・インドなど8つの海外拠点を持つ
アズワン(AXLE)